かわら版

アホのチャンピオンベルト第12ラウンド

みのりの愛笑が歩んだ「涙のアホベルトへの道のり」

<伊勢の風を感じた特別編>

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さて、今回の伊勢の風を感じる会は、
昨年に続いての2度目の開催になりました。

ところが、実は、直前まで、
果たして無事に開催できるだろうかと、
心配な気持ちで一杯でした。

というのも、千歳のらーめんみのりは、
この1年間に大きな試練を経験しています。

パートのおばさんが主体だったメンバーが去り、
殆ど全て10代、20代の調理接客未経験者に代わりました。

さらに、売上げの回復をするために、
お客さま目線の大改革にも取り組んでいます。

開運グッズのショーケースはVIPルームに移動、
お客さまアンケートによる改善活動など、
やれることは何にでも取り組んでいます。

おかげで、ゴールデンウィークを迎えるころには、
お店のほうはスタッフも育ち、
売上げも回復の兆しがみられたのですが、
日本全国のイベントへは、ほとんど参加できずにいました。

さらには、6月15日のイベント1日前、
私たち夫婦が千歳から伊勢に向かっている途中、
店でボヤが起きたという報せがありました。

そんな状況で6月16日を迎えたのです。

― 伊勢到着、木村正子さんがご挨拶に ―

当日、会場の受付に立つと、
日本全国から集まった参加者のみなさまが、
伊勢修養団の玄関に続々と現れて下さいました。

一人一人の参加者の方々のお顔を拝見するたびに、
再会や出逢いの感動がこみあげてきます。

そして、とめどもなくハグしたり、握手をしたりで、
笑顔が溢れました。とにかく嬉しくて感動が一杯です。

さらには、SMAPの木村拓哉のお母さんで、
食に関する講演をしておられる木村正子さんが、
わざわざ私に会うためにといって顔を出して下さいました。

何かのついでに来られたのではないというので、
信じられない想いでした。

それから、開校式が始まるまでの時間、
色々とお話させていただきました。

木村さんは、夜の月次祭(つきなみさい)にも
参加するといっておられました。

時間がくると、結局、お一人の欠席も無く
106名が受付を終了して下さいました。

「うわー、本当に、よく集まって下さった!
あらためて人の輪のつながりってすごいなぁ!」

そして、いつの間にか私の中の不安の影は、
すべてどこかに吹っ飛んでしまっていました。

今日までの不安や苦労には、すべて意味があるはず。
まさに今から何かが変わり始めるんだ。

それは、ご参加くださった方にとっても同じ。
そのために、自分に出来ることを精一杯やろう。

私は、そんなワクワクした気持ちで一杯になりました。


― 開校式 ―

さて、1時間目は開校式です。
全員が2階の大講堂に集りました。

スリッパの並べ方や色々なルールの説明。
みなさん、正座をして神妙に話を聞いています。

私は、これまでと違って主催者席にいました。
全体が見渡せます。

「自分よりすごい人たちがこの会場には沢山いる。
本当に私でいいのかな?
本当にできるのかな?」

という不安が一瞬よぎりましたが、
勇気をふるい起こしました。

「私だからこそ頑張ろう
こんなに素敵な学びと出逢いの場は、
日本のどこにも他には聞いたことも見たこともない。
この火は決して絶やすことが出来ない
厨房ではボヤ騒ぎはこのまま隠しておこう」


― 童心行 ―

2時間目は童心行(どうしんぎょう)。

参加者同士が子供に戻って
素直な心を取戻そうということで、
フォークダンスや、ゲームに取り組みました。

まずは10列に座ってお互いの肩もみ。
「肩もみ始め」の合図でいっせいに始まります。

お互いに触れ合う事で、
初対面の参加者同士が少しずつ打ち解けていきます。

「終わったら自分の手の汚れを
相手の服につけてあげてください」

そして全員起立、輪になりました。

童心行その2は、わらべ歌です。

「おてて、つないで、夜道を行けば♪」

昔懐かしい童謡を、
みんなで手をつないで歌っていると、
突然、「ピー!」っと笛がなります。

リーダーから「2人!」という指示が出ました。
2組みになって、お互いに自己紹介し合うのです。
そして、また、掛け声といっしょに歌をはじめます。

少しでも元気がなくなると、
手の上げ方、足の上げ方が悪いと指導が入ります。
罰ゲームもあるので、みんなが真剣。

しばらくやると、みんな汗だくになってしまいました。

こんな感じで、3人、4人と
色んなグループをつくっていきます。

グループの人数も増えてくると、
笑い声も自然と増えていきました。

次第に緊張も忘れてしまいます。
本当に、子供になったような気がしました。

こんな感じの約1時間。

最後は「幸せなら手を叩こう♪」を
一緒に歌いました。


― 法話(ほうわ) ―

続いての第3時間目は法話です。

今回のお祭りの説明や、
伊勢神宮と天照大御神さまの
お話が紹介されました。

「知らなかったことを勉強できて良かった」という
声が多かったのが嬉しかったです。

伊勢神宮で年に2度開催される月次祭(つきなみさい)には
2000年の伝統があり、伊勢の風を感じる会は、
毎年、この祭りに合わせて開催しています。

あらためて、
めっちゃすごいイベントを主催しているんだ。
これは責任重いなと思いました。

集まって下さった皆さんには
本当に感謝だなと思いました。


― 食事会に今野華都子さんが ―

そして、夕方の食事会には、
エステシャンの世界大会で優勝したことのある
今野華都子さんが来てくれました。

月次祭のために正装で現れた
今野さんにみんなの視線が釘付けです。
すぐに、彼女には写真撮影の行列ができました。

私とは誰も一緒に写真を撮りたがりませんが、
今野さんはやはりすごい人気です。

一人ポツンとしながら、
誰にもすごいと思われていない
自分を痛感しました。

そして、親しみをもってもらえる証拠かなと、
勝手に考えてテンションがあがりました。

来て下さって本当に嬉しいなと思いました。


― 反省行 ―

そして、食事を終えると反省行が始まりました。

みんなが手に一本のろうそくを灯して、
若くして亡くなった方々のお話を聞きます。

卒業記念の北海道旅行で雪崩に巻き込まれ、
友人たちは即死し、自分も間もなく
死んでしまうという状況で何が出来るのか?

その方の遺書が紹介されました。

「ごめんね、ありがとう」という、
友人や、親に対する謝罪と感謝の言葉が一杯です。

命を失う最後に「ありがとう」を言えるなんて、
素敵な人だと思いました。

何回聞いても深くいい話です。

会場では、あちこちでシクシク泣いている人がいました。

その泣き声を聞くうちに、
この後の禊ぎ(みそぎ)は、
みんなが自分の汚れを流すためなんだと思いました。


― 禊ぎ(みそぎ) ―

さて、いよいよ禊ぎ(みそぎ)です。

男性はふんどし一丁、
女性も白装束で伊勢神宮を流れる
五十鈴川(いすずがわ)に入り、身を清めます。

エイサー、ヨイサーといって気合を入れながら体を温め、
「流汗鍛錬(りゅうかんたんれん)」の連呼で
ジャブジャブと音を立てながら肩まで川に入っていくと、
毎回、不思議な体験をすることが出来ます。

私は、今回、初めて、みそぎの間中、
川に入って行灯(あんどん)を照らす
ボンボリという役割をさせていただきました。

100名の皆さんが「流汗鍛錬」の掛け声で
水しぶきをあげながら五十鈴川に入ってくる様子は、
言葉にならないくらいの感動です。

そして、ふと星空を見上げた瞬間、
なぜか涙がこぼれました。

昨年、イスラエルに行った時に聞いた、
ナチスの人に虐殺された
ユダヤの人達の姿が眼に浮かんだのです。

そして、彼らが一緒に五十鈴川に
入ってきてくれたような気がしました。

また、イスラエルに行かなければと思いました。

あと禊ぎ(みそぎ)の間中は、
数え切れないほどのほたるが
私たちを囲んでいました。

小さな光が、あちこちで電光石火のように
光ってクリスマスのイルミネーションみたいでした。

すごく自然を感じましたし、
伊勢は本当に神秘的なところなんだと感じました。

帰ってきてみると夜の9時前。

すぐに正装して今度は月次祭への参加です。


― 月次(つきなみ)祭 ―

このお祭りは、年に2回、
神様に最高の料理をつくって差し上げるもので、
これまでに2000年間続いるといわれています。

元々は、毎月行われていた事から、
月次(つきなみ)祭という名前になりました。

そして、40名以上の神官によって、
毎回執り行われるのですが、
今回は、天皇陛下の実姉にあたられる
池田厚子さまも祭主として参加しておられました。

このお祭りに参加している約3時間、
私たちは、かすかに聞こえる
お神楽の太鼓や笛の音に耳をすませながら、
それぞれが色々なことに想いを馳せるのです。

その間、一切の私語は許されません。

私は、これまでの1年間を振り返り、
そして、今日の出来事や出逢いを振り返りながら、
使命、伝承、確信という風を感じました。

それは、学歴がなくても、
どんなに人生で失敗していても
自分を信じろというメッセージでした。

この使命、伝承、確信に自分に
必要なことが全部隠されている、
自分を信じて生きていこうと思いました。

使命と伝承いうのは、
2000年間続いたこのお祭りの火を、
伊勢の風を感じる会を開催することで続けていくこと。

確信は、何に頼ることがなくても、
自分を信じてもいいんだという信念です。

お恥ずかしい話ですが、
これまでの人生で、
初めてこの確信を感じることが出来ました。

ちなみに、去年の風は感謝と謙虚でした。

伊勢とのかかわりが持てたことへの感謝と、
大きなつながりの中で生きていることへの
謙虚さを胸に刻んでいこうと思ったのです。


― 直会(なおらい) ―

そして、いよいよ夜の12時から
直会(なおらい=飲み会)が始まりました。

若者同士が語り合ったり、
田島和子さん、高田糸さん、
赤塚高仁さんの周りには沢山の方が集まっていました。

それぞれが、思い思いの形で出逢いの感動を深め、
今日の出来事をあらためて分かち合っておられます。

話はいつまでも尽きません。

遅い人は翌朝の4時、5時まで盛り上がっていました。


― 正式参拝 ―

2日目は6時起床、まずは伊勢神宮に正式参拝です。

修養団名物の寺岡さんからは、今回も、
熱いお話を頂戴して時間も予定通りオーバーしていました。


― 閉校式 ―

閉校式では、予定されていた中山先生に代わって
私がお話をさせていただきました。

自分で大丈夫だろうかと思いましたが、
中山先生に聞きたいといわれれば断るわけにはいきません。

来るべき時が来た。やるしかない。

そこで、現在、夫婦の間で取り組んでいる
「愛のメッセージ箱」の話をさせていただきました。

妻の紀子が嬉しいことがあった時には
この箱に簡単なメッセージをいれてくれるのです。

この箱の取り組みを始めるまで、私は、
身近にいるゆえに、日々の感謝を伝えたり、
苦労をひとつでも分かち合うための努力が欠けていました。

妻に甘えるばかりで、おろそかになっていた
ことが沢山あったことに気づいたのです。

それを少しでも穴埋めしたいと思って、
約2ヶ月前からこんな取り組みを始めてみました。

そして、週に一度、この箱を一緒に開けるのです。

メッセージが一枚でも入っているかを確認する瞬間は、
毎回ドキドキ感が一杯になります。

少なければ悲しくなりますし、
沢山入っていると有頂天になってしまいます。

そして、不思議なことに、
メッセージが沢山入っている週は、
感動的な嬉しいことがいくつも重なっているのです。

夫婦関係もお店もスムーズな上に、
ご縁のある方からの親切が続きます。

この箱を通じて、いかに、
私が妻の気持ちを分かってあげられていなかったかが、
身にしみました。

始めて35日目に箱を開けたときには
メッセージにハートマークがついていたのですが、
結婚以来、初めてのことでした。

ジワーっと嬉しい気持ちが広がって言葉になりません。

この活動を通じて、そばにいる人に、
自分の愛が届いていることがどれだけ大切か、
やっと気づいた私です。

終わってみると、
日本全国から伊勢に集まった方々に、
ずっと、このような身近な話ばかりで、
申し訳ありませんでした。

けれども、たいした成功もしていない私に、
何がお伝えできることといえば、
自分への反省くらいだと思って
お話させていただいた次第です。

本当にありがたい機会でした。


― 目に見えないもの ―

あと、私の話を補足する形で
予想外に中山先生も30分ほど話して下さり、
これまた感謝です。

体調が優れないというので、
来る前は心配したのですが、
とてもお元気でした。

先生のお話で特に印象的だったのがこの言葉。

「目に見えないものを信じるところにすごいことがある」

鳥は空気をみられない。
魚は水をみられない。
人間は、空気にどれだけ感謝をしているだろうか。

さすがだなと思いました。

あと、
いつも良いことを思って、
いつもいいことを言って、
いつもいいことをしよう。

それから、
困難そのものが自分の成長の鍵。
立ち向かうというのは少し違う。
困難に対して感謝するという思いが大切。

そんな言葉が心に残りました。


― また、逢いましょう ―

別れ際には、みなさん、
すっきりした顔をされておられて、
きっと、何かを感じていただけたのかなと思いました。

やっぱり、伊勢は身も心も入れ替えるために
行く場所なのかもしれません。

これからも、一人でも多くの人が、
訪ねて欲しいと心から思いました。

終わると、すぐに参加者から
東京で講演をして欲しいというお話しや、
参加して良かった、
また、逢いましょうというお声を頂けました。

「こんなにすごい集まりを
自分なんかが主催していいのだろうか?」

最初は、そんな気持ちでいましたし、
実際には、私からはささやかな事しか
出来ませんでしたが、
あり余る温かい交流や学びの場になり
心から感謝で一杯です。

ご参加下さったみなさま、
本当にありがとうございました。



アホのチャンピオンベルト